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第484話

甘い声を漏らしながらもずっぷりと奥まで受け入れた三条。 遠慮しいの三条らしく体重をかけたりはしない。 そのせいで、中腰になっていて内腿の筋肉がプルプルと震えている。 乗ったところで軽いというのに。 「……ハ、ァ…っ、は、いりました…」 「ん。 上手に出来たな」 そう褒めれば、きゅっと上がった口端がふにゃっと緩む。 やべ、かわい… つい甘やかしたくなるが、今日は三条がリードしてくれるんだったと思い出した。 折角ここまで頑張ってくれたのだから、“この先”も楽しませてもらわなければ勿体ない。 羞恥心の高さが伺える頬の色も、継ぎはどうしようかとフル回転させている頭も、真面目な恋人らしくてたまらない。 甘やかしをグッと堪え、爪先で太股をなぞった。 「ひ…っ、ぅ」 途端に締まるアナルが気持ち良い。 この締め付けの良さは、何度そうしても緩むことがない。 肉壁はみっちりと陰茎を包み込み、奥へと誘うようにうねる。 なのに、括約筋はキュッの締まっていて慎ましい。 やわらかく口を開けるのに緩いとは思わないのだから、失礼な言い方だが名器だ。 ずっと埋めていたいほどの気持ち良さと幸福感。 「俺が…っ、するって」 「悪りぃ。 可愛かったから、つい」 「格好良いの方が嬉しいです、」 「んじゃ、格好良い俺の遥登。 気持ち良くして俺の搾り取ってくれよ」 「…っ!」 生々しい言葉に口がパクパクしているが、次の瞬間覚悟を決めた良い男の顔をした。 やっぱり、成長期はこわい。

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