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第486話
「…おれが…っ、するって……ぅ、…ぅ…っ、いった…」
「言ったなぁ。
搾り取ってくれって」
顔を真っ赤にしながらも腰を揺らめかす。
腰に力が入っていない。
まだ、身体から余韻が引いていないらしい。
それなのに、ユラユラと腰を揺らす健気さ。
本当に、いじめたくなる子だ。
つい、意地の悪いことをしてしまうのもこの子の被虐性に煽られるから。
まぁ、そこでブレーキをかけられない自分も自分なのだが。
「気持ちいな」
「よ…、ゆそ…です」
「余裕なんかねぇよ。
ほら、心臓のとこ触ってみ」
細い手を誘導し、自身の胸へと触れさせる。
ドキドキしているのが伝わるだろう。
「顔と…違う……」
「顔ってなぁ…。
好きな子と、セックスしてんだぞ。
ドキドキくらいするって」
“好きな子”。
その言葉に、三条の尻尾が揺れる。
セックスの最中だというのに、ブンブンふわふわ。
三条らしい。
これが、しあわせだ。
三条とならなんでもしあわせだけど、凸と凸が交じり合えるセックスはまた違ったしあわせを感じる。
「それに、こんなにガチガチだろ」
トンッと下から腰を突き上げ、ガチガチに勃起した陰茎の存在を伝える。
自分の性格上、好きでもない奴に興奮は出来ない。
だから、身体からも伝わって欲しい。
「いつも、そう…です」
「いつも好きだからな」
「…………俺も…、好き、です…。
あの、……正宗さんも、イってください、」
インターバルに身体が落ち着いたのか、両手をベッドに着きそれを支えに腰を振りだした。
懸命にアナルを締め、腰を上下させ、好きだと全身で伝えてくる。
なんて可愛い仕返しだ。
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