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第494話

最後の1滴まで吐き出すと、奥まで届くように三条の身体を揺すった。 「はら……、…うれ、し…」 口から、直腸から、恋人の精子を取り込みへちゃっと笑う。 この子が優等生だと信じている──実際優等生ではあるが──人達には、目を疑う光景だろう。 けれど、どちらも三条だ。 優等生で、淫らなことにも持ち前の学習能力が生かされる。 ただそれだけのことだ。 まぁ、壮絶な光景ではあるが。 「俺も…嬉しい」 賢者タイム中の長岡はそれだけ伝えると、頭の冷却をはじめた。 その間も三条の身体は長岡を締め付ける。 抜こうとも考えたが、それはそれで名残惜しい。 お互いの息遣いしか聴こえない部屋で2人きり。 このまま世界が2人きりなら良いのに。 「……ハァ…、ハァ……、まさ、むねさん」 「ん? どうした」 「だいじょぶ、ですか」 「大丈夫じゃねぇのは遥登だろ。 汗だくだな」 布団で汗を拭ってやると、嬉しそうな顔が今度は眠そうな顔へとかわる。

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