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第534話
「ん…、」
あんなに甘えてくる三条は久し振りで、身体が反応してしまう。
こればかりは生理現象だ。
三条が家族と食事を済ませている間にヌこうと思ったのだが、少し遅かった。
風呂まで我慢出来ると思ったんだ。
けど、思い出す恋人の可愛いことと言ったらない。
自分の服を着て甘えてくるあの姿。
ベッドでのあどけない寝顔。
めちゃくちゃに泣かせたい。
『正宗さん、戻り…』
「あー、悪い…」
『え…と、…お邪魔、ですか…』
イヤホンを片耳に指したまま三条は、どうしたら良いのか、見ても良いものかと戸惑っている。
晩飯から帰ってきたら、恋人が自慰をしていたら困惑して当たり前だ。
「そこにいてくれ。
見てくれると、興奮する」
『…はい』
帰宅時に私服に着替え直したので、今は違うのが惜しい。
だけど、正直三条が一番大切で、服を着てようがなんだろうがヌける。
陰茎を上下に扱きながら画面を観た。
本当に居るだけでオナニーが捗る。
いやらしさの欠片もない姿が良い。
この無垢そうな顔をぐっちゃぐちゃにして、ドロドロにして。
頭の中で犯していく。
想像力逞しいとはこのことだ。
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