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第537話

急に頭がハッキリして、冷めていく。 冷めるついでに射精したティッシュを丸め、ゴミ箱へと放り投げた。 手前に落ちたが、動くのもめんどくさい。 カウパーで汚れた手も拭い、またティッシュを投げた。 今度は縁に当たるもきちんと箱の中へと落ちていく。 「遥登、もっとシャツ上げられるか」 『こう…ですか…?』 「もう少し」 『……こう?』 「あー、えろい」 腹が赤くなる。 そんなところまで赤くなるのかとマジマジ見ていると、サッとシャツが直された。 「あ」 『もう、おしまいです…』 「でも、気持ち良く処理出来たよ。 ありがとな」 『……どう、いたしまして』 「遥登けら見せてくれたのに照れるか。 それに、腹に出して、って言ってたのに」 『…それは……っ』 今日のお礼は必ずするとして、今はまず三条の試験優先だ。 もう肩を掴む所にまで来ている。 そんな子の邪魔は極力避けたい。 まぁ、結果として目の前で見せ付けたのだが。 「ま、今は詰め込みたてぇだろうし追々な。 あんま溜めんなよ」 『…はい』 「してぇ? してぇなら話は別だぞ」 『終わったら…、』 「ん。 終わったらな」 漸く頭が正常に動くようになってきた。

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