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第571話
「コーヒー、ご馳走でした」
グラスを片付けようとするので、そのままで大丈夫だと伝える。
どうせ晩飯を食べたら食器を洗うんだから、その時に一緒に洗えば良い。
それに、自分の物だけを洗うより気分もずっと良い。
「電車だよな?」
「はい」
「なら、送る。
デートしようぜ」
「っ!!」
目が、良いのかと聴いてくる。
そんな目で見られたら、帰したくなくなる。
が、グッと我慢だ。
まだ1次試験でしかない。
次の2次試験に向けての勉強だってあるんだ。
「寝てても良いぞ。
慣れた道だからな」
「起きてます。
折角、一緒に居られるんですよ」
「嬉しい?」
「はい。
勿論です」
「なら、もう少しだけ」
掴んだ腕を引っ張り腕の中に抱き止めた。
試験勉強は山積みだが、休憩だって必要だ。
イチャイチャは休憩だ。
「イチャ付くぞ」
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