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第615話
顔にもキスがしたい。
試験が終わり、夏休みだ。
だけど、やっぱり頭が止めてしまう。
折角の学生生活だ。
せめて、少しでも楽しんで欲しいから。
後悔なんてしてして欲しくはない。
代わりとばかりに脚の付け根──下着ギリギリのトコロにも赤を付けた。
三条と自分とのだけの秘密のキスマーク。
ココのキスマークを見ることが出来るのは世界で2人だけ。
なんて良い気分なのだろうか。
「そんなところ…」
「遥登が可愛いこと言うから。
それに、好きだろ。
ココとか」
更に際どいトコロに舌を這わす。
汗のにおいがするのがたまらない。
それに、少しだけえろいにおいもする。
「…っ、」
すっかりスイッチの入った顔にイチャイチャはとまらない。
ウエストゴムを下げ、下着の中にも付けていく。
誰も見ないであろう箇所だからお互い燃える。
「…んっ」
「俺のって感じして最高」
「……正宗さんの、です」
不意の言葉が下半身を直撃する。
これだから、恋人は末恐ろしい。
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