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第617話
手にしたのはスキン。
それを数個取ると三条の上に散らばらせる。
生々しい物に三条のクリッとした目は更に大きく見開かれた。
「え…、ほんと、に…」
「本当。
嫌ならしねぇけど」
「……あ、の…」
一緒に取り出したローションの蓋が開く音に三条の目が動く。
表情が豊かな恋人。
こんな時でさえ筋肉は動く。
正直者はナニをみるんだろうな。
「しねぇ?」
その目を覗き込めば、被虐の色でいっぱいだ。
「……し、たい…です…」
目だけではない。
そういう顔もしている。
強請るような、物欲しそうな顔。
まぁ、こんな状態で待てを提示されたら、その気になってもらうようにするが。
今回は、期待通りで良かった。
逆さまにしたローションボトルを握り、ソレの上へと垂らす。
伝う潤滑油がなんとも卑猥だ。
竿から玉へ、玉からアナルへとゆっくりと移動していくそれに、三条は小さく息を吐いた。
その甘さを見逃さない。
「ローションだけで気持ち良いのかよ。
淫乱にも程があんだろ」
「…だ、て…」
更に、ゴムを1枚手にすると三条の目の前でヒラヒラと降る。
これから使うとばかりに晒せば、顔の赤みも増し、陰茎の硬度も増した。
本当にスキモノで良い。
好み過ぎて、酷いことをしてしまいそうだ。
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