620 / 638

第620話

引き寄せたせいで、清潔なワイシャツが三条の背中でグシャっと丸まる。 はだけるだけのシャツに、穿いたままの靴下。 いつもと違いセットされた髪型。 まるで犯しているようだ。 あの日のよう。 だけど、三条の目は違う。 恐怖ではなく、嬉しさが滲んでいる。 そんな三条のアナルに陰茎をペチッと打ち付けた。 「出せるよな」 「は…い、」 「はい、お利口」 叩く度にクチを開けるアナルに、早くブチ込みたいがもう少しだけ。 「…まさ、むねさん、」 「んー?」 アナルに亀頭を擦り付け、更に焦らす。 焦らせば焦らしただけ良い顔が見られるから。 それに、気持ち良い。 焦れったくはあるがこれはこれでまた良い。 「ほし……」 「欲しい? さっきは俺の手止めようとしたのに?」 「ぅ……、ん、」 ニヤニヤと口角は緩みっぱなし。 久し振りなせいか、ついいじめたくなってしまう。 「ほし、です…、ください…っ、…ん、…まさむねさん…」 たまんねぇな 「まさむねさん…」 上がった息と共に呼ばれる名前の甘美さも、強請る目も、狂おしいほど愛おしい。 「ずっと、…じれてました……」

ともだちにシェアしよう!