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第620話

引き寄せたせいで、清潔なワイシャツが三条の背中でグシャっと丸まる。 はだけるだけのシャツに、穿いたままの靴下。 いつもと違いセットされた髪型。 まるで犯しているようだ。 あの日のよう。 だけど、三条の目は違う。 恐怖ではなく、嬉しさが滲んでいる。 そんな三条のアナルに陰茎をペチッと打ち付けた。 「出せるよな」 「は…い、」 「はい、お利口」 叩く度にクチを開けるアナルに、早くブチ込みたいがもう少しだけ。 「…まさ、むねさん、」 「んー?」 アナルに亀頭を擦り付け、更に焦らす。 焦らせば焦らしただけ良い顔が見られるから。 それに、気持ち良い。 焦れったくはあるがこれはこれでまた良い。 「ほし……」 「欲しい? さっきは俺の手止めようとしたのに?」 「ぅ……、ん、」 ニヤニヤと口角は緩みっぱなし。 久し振りなせいか、ついいじめたくなってしまう。 「ほし、です…、ください…っ、…ん、…まさむねさん…」 たまんねぇな 「まさむねさん…」 上がった息と共に呼ばれる名前の甘美さも、強請る目も、狂おしいほど愛おしい。 「ずっと、…じれてました……」

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