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第644話
大きいサイズの避妊具を購入し、装着する。
三条のモノも。
三条に関しては避妊具は要らないつもりだったのだが、なぜ自分は長岡のモノを直接舐めてはいけないのに自分ばかりゴムをしなければいけないのか、と子供のような顔で言われてしまったので致し方ない。
舐めるだけなら…、という思いはある。
三条にとって大切な試験までは、と思っていたからだ。
試験が終わり、一段落ついているなら少しくらい良いだろう。
けれど、三条の弟達にとっては毎日が楽しい時期だ。
どうしても“万が一”があったら嫌なんだ。
「俺の顔跨げよ」
「また、俺が上…ですか…?」
「俺が跨がっても良いぞ?
下だと腰逃がせねぇけど、それで良いんだな」
「上で…」
嫌だとは思うが、この行為をやめるのをしたくない。
だって、恋人同士だ。
触れたい。
触れられたい。
そう思うのは視線なことだ。
「……やっぱり、恥ずかしいです…」
「俺は最高」
「……」
ベットに背を預けると、おずおずと三条が頭の方へとやって来た。
跨いでいなくとも勃起したそれや、はだける素肌が見え最高。
「……失礼、します…」
犬のように這ったかと思えば視界には避妊具を装着したソレでいっぱいになる。
あぁ、やっぱり最高だ。
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