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第653話

三条が頭を振り出しのを合図に、更にねちっこく腰を突き入れる。 イイトコロだけを狙うと身体を挟む脚がぎゅぅっと狭まった。 どんな刺激も丁寧に拾い上げる身体に執拗にそれを与えたらどうなるかなんて簡単なことだ。 「いっ、…い……く、」 「イけよ。 出したの飲んでやる」 「…ぁっ、……まっ、…ィ゛…くっ」 見下ろすのも良いが、見上げるのもとても淫らだ。 下からだと快感に犯される顔を余すことなく見られる。 イっている時の顔の淫らさをしっかりと頭に定着させていく。 セックスで全身が赤らむのも、額に張り付く髪の毛も。 喉から絞り出される言葉すら覚え、後日のおかずだ。 「…っんん、……ハァ…ッ、…ぁ……、」 陰茎は震えてはいるがドライで、射精はしていない。 分かっていての、先程の台詞だ。 大きすぎる快感に目を瞑る三条がそれを開けたら、一体どんな顔をした自分が映るのだろうか。 開けない方が三条にっては良いのか、悪いのか。 「射精してねぇのかよ。 飲むつったろ」 「ぇ…、アッ、……」 余韻の最中に陰茎を扱く。 どうせなら噴いてくれれば良いと淡い期待を込めながら。

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