寝室から持ってきた毛布にくるまり、２人は床で昼寝中。 机の上には封を開けたお菓子と飲み掛けのジュース。 観ていたドラマもそのままに、気持ち良さそうな顔をしてくっ付いている。 久し振りの昼寝と贅沢な時間。 穏やかな時間だけが部屋を満たしている。 それがどれほどしあわせか、２人共が知っている。 我慢と頑張りの先の今日。 試験の結果は、それこそ結果論だ。 努力をしたって実を結ばないことは多い。 ただ、それを願い、努力を続けることが出来るのは誇って良い。 ご褒美をもらったって良い。 謙遜することだけが美学ではないんだから。 そうして長岡に甘やかされた三条はすっかりふにゃふにゃだ。 暖を求めるように隣へとすり寄る。 大好きな人の体温とにおいに、またふにゃぁ…っと口端が緩む。