昨日コインランドリーで洗濯をしたセーターを着、更にジャケットを羽織る。 すっかり冬仕様になった。 『すっかり冬ですね』 「急に寒くなったよな。 風邪ひくなよ」 『気を付けます』 「ん。 良い返事です」 三条が教員採用試験に合格したということは、この時間も今年度まで。 感染症が発端でオンラインを繋げる時間が増え同棲のような時間を堪能しているが、それももう５ヶ月を切っている。 なんだか少し感傷に浸りそうだ。 三条にとって人と関わることが出来る時間が格段に増え喜ばしいはずなのに、もう少しだけ独占したい気持ちもある。 なんて子供みたいなのだろう。 けど、独占欲がなければ担当クラスの教え子を強姦したりはしない。 『スクショタイムください…』 「スクショタイムって…。 ほんと若けぇなぁ…」 『駄目ですか…？』 「おら、撮れよ」 パッと表情をかえた恋人は嬉しそうな顔をしながら何枚もスクショしている。 人と関われば、嫌なこともあるだろう。 だけど、それ以上にこの顔が見えるはずだ。 それはそれで楽しみだな 『はぁ…、至福…』 「帰ってきたら、脱ぐところもスクショするか？」 『良いんですかっ』 「構わねぇよ」 あまりの食い付きに笑いが出そう。 あぁ、今日も良い１日だ。