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第707話

長岡の部屋の風呂が沸いたので、お互いに入ることにした。 あったまったらふとんに潜り込んで、またゴロゴロと時間を過ごす。 それが最高の贅沢だ。 着替えとスマホを持って浴室へと向かったまでは良かった。 いや、なにがいけなかったという訳ではない。 長岡から“おかず”をもらった。 たったそれだけで、身体が燻る。 少しだけ… ささっと脱衣を済ませ、スマホを片手に浴室へ。 部屋かトイレ、風呂くらいしかプライベートな空間をとれない三条にとって、自慰は中々の問題だ。 あまり1人でする方ではないと自覚はあったが、長岡が関わると話は別だ。 着替えと飲食をみていただけで、コレ。 緩く頭を擡げそうなソレを見下ろし、己のチョロさに溜め息を飲み込んだ。 先程の映像もだが、おかずは沢山ある。 他にも長岡の自慰をしているものや、ハメ撮り映像も。 長岡個人から自分自身が映っているのまで様々だ。 ただ1つ共通するのは、どれもとてもえっちなことだ。 すいすいと画面に触れ、おかずを選ぶと音や声を書き消す為にシャワーのコックを捻った。 水道代が勿体ないのは重々承知。 明日、少し遠くのスーパーまで安売りの醤油の野菜を買いに行くから許して欲しい。 期待に頭を上げはじめたソレに触れ、こっそりと自慰をする。

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