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第744話
「あったかい…」
「ゆっくり飲めよ」
「はい」
久しぶりに紅茶にしたが、美味い。
このままケーキを食べるのも良いなと思っていると、此方を見る目に気が付いた。
「どうした?」
「隣、良いですか…」
「ん。
来いよ」
嬉しそうに頷いて隣に座ったのはほんの15分程前の話。
「……風呂、ありがとうございました」
「ん。
おいで」
そう言って腕を引いたのは5分前。
胡座をかいた脚の上に向かい合って座り、首にしがみついてくる恋人から発情したにおいを感じる。
そんなエロ漫画のようなことはありはしない。
分かっている。
だけど、上がった体温でにおいが濃くなっている気がする。
「……ん、…っ、…ぁ…」
ケツを弄られるだけで喘ぐ恋人が可愛くて仕方がない。
「…き、もち…」
「気持ちいな。
もっと、気持ち良くなれ」
ゴムを指に嵌め、ローションを掻き混ぜるように蹂躙する。
「…ぁ…、まっ、そこっ」
「ここ?
ここがどうした」
「ぐりって…っ、まって…まっ、……ん、んんっ」
「待って良いのか?
本当に?」
「……っん、」
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