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第747話

「……ハァ…はぁ……、」 どれだけの時間そうされていたか分からない。 長岡の身体が自分の上から退き、アナルを弄っていた手も抜けていった。 だけど、行為が終わった訳ではない。 だって、シャワー浣腸をしてきた。 マスをかき合うだけではない。 それに、自分を見下ろす長岡の目だ。 ギラギラしていて肉食動物みたいだ。 食われたい。 早く食って欲しい。 甘い期待に下着の中で陰茎は膨らんでいる。 ケツを弄られ、そこで快感をえられるようになっても、陰茎は反応をする。 メスイキばかりを繰り返していると反応が悪くなると言うが、長岡がちゃんと陰茎への刺激も与えてくれるので、そのどちらからも快感を得ることが出来る。 本当に、出来る人だ。 「ローターとバイブ、どっちが良い?」 「…そ…れは…」 「両方?」 弧を描く唇さえ、性的な興奮を感じてしまう。 「ま…さ、むねさん…」 「んー?」 「正宗さんが、良い…」 「俺? 俺の指か?」 ニヤニヤしながらわざといけずなことを言われても、好き。 好きだから長岡が欲しい。 それはとても簡単なことだ。 他の人ではなくて、長岡だから思う気持ち。 そしてそれは、自分から伝えなければ伝わらない。 今日はクリスマスなのだから頑張れる。 「……正宗さんの、ちんこが…欲しいです…」 「満点の誘い方だな」

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