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第748話

棒切れみたいな脚から着衣が剥がされると、少しひんやりとした。 それもそうだ。 まだ部屋はあたたまりきっていない。 だけど、そんのことはすぐに消えていった。 「ローション沢山使おうな」 使う頻度がグッと減ったそれをボタボタと垂らされ、期待にアナルがキュッと締まる。 こんなに沢山潤滑油を使うんだと思うと興奮してしまう。 どんなに淫らに見えなくても、三条も男。 性の快感には興味がある。 ローションをアナルに塗り込めながら、ゴムのパウチを手渡された。 「開けてくれ」 「は、い」 長岡の手はローションで濡れている。 滑って開かないのだろう。 いまだ緊張してしまうが、これはいやらしいものではない。 大切なものだ。 そもそも、避妊具は医療機器だ。 手術の際に利用する手袋と同じ扱いのもの。 早鐘を打つ心臓をなだめるように息を吐いてから、ゴムを端に寄せ封を切った。 「じゃ、被せて」 被せて。 ナニに? ほんなの、1つしかない。 クリクリした目で長岡を見上げれば、楽しそうな目が見下ろしている。 これも、プレイなんだ。 精液だまりを摘み、長岡の大きなモノに宛がう。 本当にいつ見て大きい。 体格に見合ったサイズ。 今から自分のナカに入れるために準備をしている。 恥ずかしくてしかたがないのに、気持ちは急かす。 コレが気持ち良いと知っているから。 コレが気持ち良くしてくれると知っているから。 やはり、身体は正直だ。 「なぁに絞めてんだよ。 そんなに欲しいのかよ」 「…そ、れは」 くるくると巻かれたゴムを下ろしていくと、ピチッとゴムに包まれ窮屈そうだ。 その大きさを頭が覚えているせいで、アナルを通し長岡へと伝えてしまっている。 だけど、自身の意思でアナルを絞めている訳ではないので止めようにもどうしようも出来ない。 ただ、きゅーっと指をしゃぶり離さない。

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