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第754話
イきそうだ。
だけど、イったらセックスは終わる。
まだ。
もう少し。
こうしていたい。
「きもちいな」
この愛情を一心に受けていたい。
今だけは独り占め出来ているのだから。
「…あっ、……ァっ」
なのに、身体は限界目前。
腰の辺りがゾワゾワして玉の中がぐるぐるして、アナルが捲れるほどのピストンにすべての感度が高まっていく。
触れ合うだけでも気持ち良くてたまらない。
イきそうだ。
「…ぁっ、イくっ、……イき…、」
終わっちゃう……
「イ…ッ」
内腿や下腹部が自分の意思とは関係なしに痙攣している。
本当にイく。
ぎゅぅぅっと腕を男の力で掴み、そのままドライをキめた。
我慢に我慢を重ねたトイレの瞬間のような解放感と心地良さ。
だけど射精を上回る快感。
腰が大きく跳ね、それからその余韻で縮こまる。
もら、した…かも、……
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