851 / 984

第851話

「もっと動かすのか?」 何度も頷く三条の前髪が揺れる。 「痛てぇだろ」 「痛くないです…」 「キツいだろ?」 「…キツく、ないです…」 知っている。 知っていて聴いてるんだ。 世話ねぇだろ。 けど、言わすのが良いんだ。 そうでなくても羞恥心の高い子だ。 それを煽れば煽るほど、淫らな姿を見せてくれる。 「そうなのか?」 「………ん」 楽しくなってきた長岡は、更なる“イチャイチャ”を求めるように言葉を続ける。 「どれくらいが良いか分からねぇしなぁ」 「…知ってる……」 知ってる。 そりゃそうだろ。 何度、セックスしたことか。 何度、自慰を見てきたことか。 ゆらゆらと腰を揺らめかせつつ、きゅっと口を結んだ。 「…こう、」 自身の手にあたたかなそれが重なると、上下させはじめた。 あー、くっそ良いな か

ともだちにシェアしよう!