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第854話

「い、きそ…」 「イって良いぞ。 手に出せよ」 「でも……、…ぁっ、」 駄目だとばかりに頭を振るが、そんなの気にすることはない。 どちらにせよ手は洗えば良いだけだ。 それに、ティッシュに吐き出すより、手に吐き出した方が気持ちが良いだろうに。 真面目というか三条らしいというか。 「良いから出せよ。 俺の手にぶっかけな」 「……ぅ…」 荒い呼吸からそろそろ限界だと知るのだが、なにせ三条だ。 規律や序列を大切にするからこそ、手に吐き出すことに抵抗を感じるのだろう。 綺麗なものを汚すのは興奮するのに勿体ない。 「………イ、く…」 腕にしがみつく力が増し、細い身体が数度跳ねた。 ビクッと震えるのと同時に手のひらに広がるあたたかなモノ。 残滓を残すことなく吐き出させる為に搾りあげていく。 イったばかりの身体には刺激的過ぎるのか、しがみつく力が更に増すがそんなのはどうでも良い。 最後の1滴まで扱き出してやる。

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