854 / 984
第854話
「い、きそ…」
「イって良いぞ。
手に出せよ」
「でも……、…ぁっ、」
駄目だとばかりに頭を振るが、そんなの気にすることはない。
どちらにせよ手は洗えば良いだけだ。
それに、ティッシュに吐き出すより、手に吐き出した方が気持ちが良いだろうに。
真面目というか三条らしいというか。
「良いから出せよ。
俺の手にぶっかけな」
「……ぅ…」
荒い呼吸からそろそろ限界だと知るのだが、なにせ三条だ。
規律や序列を大切にするからこそ、手に吐き出すことに抵抗を感じるのだろう。
綺麗なものを汚すのは興奮するのに勿体ない。
「………イ、く…」
腕にしがみつく力が増し、細い身体が数度跳ねた。
ビクッと震えるのと同時に手のひらに広がるあたたかなモノ。
残滓を残すことなく吐き出させる為に搾りあげていく。
イったばかりの身体には刺激的過ぎるのか、しがみつく力が更に増すがそんなのはどうでも良い。
最後の1滴まで扱き出してやる。
ともだちにシェアしよう!

