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第898話
「俺も良いか…」
コクンと頷くと、捕まれたままの手首を握り直された。
その力の強さに男を感じる。
ケツに刺さってる陰険の大きさがもう既に男を感じているのに不思議だ。
「ぁ゛…っ、あ…っ、」
モノみたいに扱われ、興奮がとまらない。
いつも大切に扱ってくれる。
今だって見下ろす目には愛情が溢れんばかりに写っている。
だけど、こうして荒々しく抱かれるのも好きだ。
がっつり焼き肉を食べいる時に、合間に挟むシャーベットみたいに。
ほんの一つまみの塩が甘さを引き立てるとはこういうことだ。
苺に練乳も良いが、たまのスパイスは殊更刺激。
「きもちいな、」
掠れはじめた声が色っぽい。
こんな身体で感じてくれているのが嬉しい。
アナルなんて自分は入れることすらないから、その快感は知ることが出来ないが、長岡が気持ち良さそうで嬉しい。
「喋れねぇくらい、いい?」
何度も頭を縦に振って意思を伝えると、ピストンが重くなった。
上から突き刺すような動き。
どんどん上手く呼吸が出来なくなっていって、息が荒くなる。
いや、これは呼吸が上手く出来ていないのだろうか。
そんなことを考えるだけの余裕もない。
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