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第899話

2人分の体重を受け止めるベッドが軋む。 それほど激しい動きだ。 綺麗な顔立ちからは想像出来ない腰の動きに翻弄されるばかりだ。 媚びた声に、強請るように吸い付くアナル。 快感の強さを伝える陰茎も体液を垂らしている。 「ぁ゛…、ぁ゛…っ、…ァ゛…っ」 「…あー…、イきそ…」 眠い時みたいに黒目が裏側へとグルンっと回りそうな感覚がする。 それでも、与えられる刺激に背中を逸らせて耐えていると、ぐぐぐ…っと体重が押し付けられた。 それから感じる陰茎の脈動。 ドクッ、ドクッ、と精液を吐き出している動きだ。 ゴム越しの射精でも嬉しい。 この感覚だけは、されてみないと分からないだろう。 男でも良いこと。 こんなコンプレックスばかりの身体でも良いこと。 セックスで使用する場所が排泄器でも良いんだと、そう思わせてくれるから。 射精する顔を盗み見れば、とても色っぽい顔がこちらを見ていて恥ずかしかった。 だけど、とても嬉しかった。

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