899 / 984
第899話
2人分の体重を受け止めるベッドが軋む。
それほど激しい動きだ。
綺麗な顔立ちからは想像出来ない腰の動きに翻弄されるばかりだ。
媚びた声に、強請るように吸い付くアナル。
快感の強さを伝える陰茎も体液を垂らしている。
「ぁ゛…、ぁ゛…っ、…ァ゛…っ」
「…あー…、イきそ…」
眠い時みたいに黒目が裏側へとグルンっと回りそうな感覚がする。
それでも、与えられる刺激に背中を逸らせて耐えていると、ぐぐぐ…っと体重が押し付けられた。
それから感じる陰茎の脈動。
ドクッ、ドクッ、と精液を吐き出している動きだ。
ゴム越しの射精でも嬉しい。
この感覚だけは、されてみないと分からないだろう。
男でも良いこと。
こんなコンプレックスばかりの身体でも良いこと。
セックスで使用する場所が排泄器でも良いんだと、そう思わせてくれるから。
射精する顔を盗み見れば、とても色っぽい顔がこちらを見ていて恥ずかしかった。
だけど、とても嬉しかった。
ともだちにシェアしよう!

