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第900話

「ん…、」 ナカから引き抜かれたソレに物足りなさを覚えてしまう。 長岡のサイズに馴染んでしまえば、なくなった時の落差が激しすぎる。 くぱくぱと口を開けるそこから、更にコードを引っ張りローターを吐き出させると、今度こそ長岡は賢者タイムだ。 ふー、と息を吐きながらゴムを外している。 自分のことより優先してもらえたことに感謝しながら、三条も身体の力を抜いた。 なんで長岡の部屋に来たかなんて頭からすっぱ抜け、ただただセックスの快感の余韻に浸る。 「大丈夫か?」 「…はい。 俺は平気です」 「足りなかった?」 「そんな…ことは…」 使用済み避妊具をティッシュにくもうとするのを引き止めた。 なんで、なんて自分でも分からない。 ただ、気が付いたらとめていた。

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