901 / 984
第901話
「飲みてぇ?」
「…は、い」
「ほんと、えっろくなったな」
長岡が行為の後に飲ませてきたから覚えただけ…と言いたいところだが、自分が飲みたい。
あの味がほしい。
長岡だから。
駄目かと強請るような目で見てしまう。
けれど、答えはすぐに与えられた。
「お口あーん」
「…あ、」
非接触ならセーフという認識もどうかと思うが、口元に垂らされる精液を喜んで舐めとる。
ベタベタになろうが構わない。
だって今日は甘える日だから。
「おいしい…です…」
「そりゃ良かった。
なら、俺もしてぇことさせてもらうな」
ごろんっとひっくり返される。
すると、トンッと腰を触られる。
「え…、」
トントンッと優しく叩かれ、その振動がなぜか身体の奥に響く。
「ぁ…」
「あー、腰上がっちまうなぁ」
「なに…、」
「猫もこうやるとケツ挙げんだよ。
気持ち良くて」
猫と一緒。
長岡の愛猫達と。
一緒にされることにも興奮する。
人間も動物だって思い知らされる快感。
「ぁ…っ、まってっ、…まっ…くださっ…」
「これだけでイケよ。
ほぉら、気持ちいなぁ」
「きもっ……ちっけど……、」
堪えようとしても駄目だ。
身体が快感を蓄えていく。
ただ、シーツをぎゅぅっと握り締めることしか出来ない。
ともだちにシェアしよう!

