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第903話
ビクビクと身体を跳ねさせる三条を目の前にすると、そろそろやめてらなくては…なんて考えは吹き飛ぶ。
「ッあ…、ぁっ…」
最初はまさかな、と思ったが、実際にしてみるとこうも反応するなんて思いもしなかった。
どうやら、メスイキで敏感になっている主に前立腺は暫くの間敏感になり続けているらしい。
その、“暫く”の期限も案外長く余日でも効果がある場合があるときた。
なんのエロ本だと思うことでも、してみると楽しい。
やっぱりえろいことは人類みんな好きだ。
じゃなきゃ、人間は滅んでいるし、ラブホテルなんてのも経営が成り立たない。
増して、日本人好みの昼は淑女、夜は娼婦を地でいく三条だ。
正直たまらない。
「まっ、……っ、ん…、まさ…ねさん、まって…」
「待って?
待ったら、イけねぇだろ」
「いいっ…あたま、が……ばかっなる…」
「なれよ。
セックスで馬鹿になって、俺なしじゃ駄目だって思ってくれよ」
みっともない独占欲だ。
いい歳をした大人がなにを言っているのか。
だけど、恋人は自分に大層甘い。
「な…ってます…」
「ほんとか」
「まさ、さ…だけ」
こんな状態でも、言葉にして伝えてくれるんだ。
愛されてるよな。
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