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第904話
息も絶えだえの恋人はベッドに身体を沈めた。
何度も快感の波に飲まれ、すっかり疲れたようだ。
色素の薄い肌を真っ赤にしているのがまたそそるのだが、流石にやり過ぎた感も否めない。
「…はぁ…、はぁ、……はぁっ、……はぁ…」
ベッドから足を下ろし、改めてベッドの上を見るとこれはまた絶景だった。
乱れたシーツの真ん中に身体を赤くした恋人が身体を隠すこもなく転がっている。
その回りにはオモチャや、避妊具のゴミ。
まるで食ってくださいとばかりの姿だ。
食った後ではあるが。
そんな姿にまた勃起しそうになるのを必死に堪える。
だが、せめて一旦休憩を入れなければ。
流石に人としての良心が痛む。
そんな気持ちを隠しながらサラサラした髪を梳くように撫でた。
キスもしたいところだが、それだけは我慢する。
「水、持ってくるな。
眠かったら寝ていたから」
返事はないが、分かったのかほんの少しだけ頭が動いた。
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