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第905話
「遥登、水飲め。
飲んだら風呂行くぞ」
「…は、い」
のそのそと身体を起こす三条に水の入ったマグを手渡し、背中にブランケットをかける。
暖房が点いているとはいえ、汗が引けば冷える。
三条は汚れるから…と言ってきたがそんなのは無視だ。
体液なんて洗えば済む。
恋人が風邪を引いてしまう方が問題だ。
「気にしなくて良いから、飲め。
喉乾いたろ。
ん、そうだ。
良い子だな」
素直な子だ。
ゆっくりと飲み、乾きを癒していく。
汗で張り付く髪を退かしながらそれを見下ろす。
視線に気が付く恋人はこちらを見て、首を傾げる。
「飲みますか?」
「俺はいいよ。
もういらなきゃ風呂行くぞ。
帰ってきたらまた水分補給な」
「はい」
マグをサイドチェストに起き、ベッドから足を下ろした。
腰をあげるその背中を支えるとビクッと身体が跳ねる
「…悪い。
やり過ぎたな」
「…だいじょぶです」
繰り返されたメスイキがいまだ抜けきらないらしい。
三条には大変申し訳ないが、すごくそそる。
だが、先に風呂だ。
汗を流し、休ませるのを優先したい。
頑張れ、理性。
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