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第962話
明日も仕事の長岡はふとんへと潜り込んだ。
「これが終わったら俺も寝ます」
『俺のことは気にすんな。
眠きゃ寝るし』
「はい。
ありがとうございます」
当日は家から出勤し、退勤後は部屋へと帰る。
だから必要最低限のものはこの部屋に置いておく必要がある。
すべてを荷物にしてはいけない。
そうだ
ホワイトデーのお返しの飴の瓶
持っていきたいけど、正宗さんに見られるのも…
チラリと画面を一瞥すると長岡は大きな欠伸をしている。
隠すことなくしているのは、それだけ心をゆるしてくれているから。
欠伸をしてても格好良いから羨ましい。
あの顔になって1日中自撮り撮影をしたい。
じゃなくてだ。
そもそも瓶はこのまま持ち運べないな
エアクッションだな
それと、文房具だ
筆記用具はそのまま今の使ってるので良いし、あ、メモ帳欲しい
いるか分からねぇけどいる気がする
あとは…とスマホでメモをとっていると、三条も大きな欠伸を1つ。
眠くなってきた。
今の内に粗方終わらせたい気もするが、明日は優登とゲームの約束がある。
時間をみて切りやめよう。
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