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第975話

結局、スーパーでお総菜を買い、コンビニでもご飯を見繕ってきた。 「いつもと違うスーパー行くの楽しいな」 「そうだな」 なんて、たまに利用していたスーパーだが。 味噌汁用の湯を沸かしながら買ってきた惣菜を床に並べた。 踏み台は綺麗に拭いてもあまり食べ物を置きたくないのはイメージか。 自負するほど潔癖ではないつもりだが…。 机かそれに替わる物を用意するのは最優先だ。 「なんか床に直置きだと外で食ってるみたいだな」 「ポジティブだな」 エコバックからカップ味噌汁を取り出しながら、2人で笑う。 ポジティブな方が楽で良い。 悲観するのは案外疲れるものだ。 きっと脳が動きを鈍らせているのにフル回転させるように信号を出しているからだろう。 なら、気楽に考えた方が心身共に楽だ。 どうせ最後には死ぬのが決まっている人生なんだから、楽に生きた方がずっと良い。 そう考えられるのと、人に恵まれているからだ。 家族、友達、恋人。 みんなありのままを受け入れてくれる。 だからこそ、そう考えられるなんて恵まれている。 「お、沸いた」 「じゃあ、早く食おう!」 「はいはい。 熱いから気を付けて持っていけよ。 溢しても良いけど、火傷は気を付けてな」 「綾登じゃないから大丈夫だよ」

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