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 映像が終わり、原くんの絶頂も止まると、なんとも言えない微妙な雰囲気に包まれた。 「……あの、すいません。先生。失礼なこと言って。ちょっと、盛り上がっちゃったんです。勝手に」 「女の子みたいになったからですか?」 「はい。なんか……勘違いっていうか。すいません」  原くんは逃げるように視線を逸らし、雑な動きで下着を脱ぐ。 「ほんと、気にしな……」 「しますか?」 「えっ?」  原くんは目をまんまるくして、フリーズした。 「セックス、したいですか?」 「…………し、したぃです、よ。それは。でも先生は嫌なんじゃ」  僕はブラジャーのホックを外しながら言った。 「次から、命令を変えますね。おちんちんは使っちゃダメ。お尻の穴か、乳首でイけるようになってください」 「それって、」 「マスターベーションの練習はもういいでしょう? それより、大人のペニスを体に挿れるのがどういうことか、分かっていますか?」  原くんは、恥ずかしそうに首を横に振る。 「君はまだ子供で、小柄ですからね。僕のペニスを挿れたら……」  へその下を、つつっと触る。 「このくらいまで、ぱつぱつになります」 「……、お、ぉっきぃ」 「太さもあるので、お尻の穴が広がらないと入りませんよ」  原くんはもじもじしながら尋ねた。 「練習って、どんなことすればいいですか?」 「外でエッチなことはしなくていいです。道具をあげますから、家でじっくり穴を広げるところを、毎日動画に撮ってきてください」 「お姉ちゃんの部屋が隣だから、聞こえちゃうかも」 「頑張って、としか言えませんね」  想像だけで勃起しそうになるのを、なんとかこらえる。  原くんは頬を赤らめながら言った。 「石田先生は、……おれの裸で興奮しますか?」  はて、いまさら何を。  ……と言おうとしたところで思い出した。  そういえばこの子には、自分が勃起したり射精するところを、頑なに見せないできた。 「どういうことかな」 「先生、おれのエッチな動画を毎日見て、目の前でもしてるのに、ずーっと冷静だから、……きょ、興味ないのかなって」 「そんなことありませんよ」 「え……? でも」  何か言おうともごもごする原くんの肩を、ぽんと叩く。 「あとで後悔しますよ。こんなの入らない~って」  自校の生徒に、自分の陰茎を挿入する――どれだけ興奮するものか、自分でも分からない。

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