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一番の焼きもちやきは誰だ
「ままたんみたく料理が上手じゃなくてごめんね」
「なんで、なんで、みつきママのごはんおいしいよ。かなた、ママが作ってくれるごはん、すっごく楽しみにしてたんだよ。ままたんがね、ママのご飯はぜっぴんだって言ってたよ」
「そう。ありがとう奏音」
奏音に褒められ、照れながらも光希はたちまち笑顔になった。
「ご飯付いてるよ」
「え?どこに?」
頬をぺたぺたと触る奏音。
「そこじゃない。取ってあげるね」
鼻の先についたご飯粒を指先で摘まむと口に運んだ。
「いいなぁ~~」
龍成が箸を咥えたまま羨ましそうにふたりのやり取りを眺めていた。
光希に構って欲しい龍成。わざとご飯粒を頬っぺに付けると、取って取ってと猛アピールした。
「龍、今幾つ?子供じゃないでしょう」
「光希の前では7歳児だ」
悪びれる様子もなくしれっとして答える龍成に、
「もうしょうがないんだから」
やれやれとため息を付きながらも、光希は龍成の頬っぺについたご飯粒を取ってあげた。
「奏音のママとパパには困ったもんだな」
「一太くんのパパもみちさんに同じことしてるよ」
「そうか。見慣れているから全然驚かないんだな」
「りょうおじちゃんはしないの?」
「42にもなって、子供じゃあるまいし」
「え?おじちゃん、42さいなの?かなた、てっきり一太くんパパと同じ年だと思ってた」
「そうか。随分と嬉しいことを言ってくれるじゃないか」
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