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奏音には敵いません
奏音を寝かし付けた光希は遼成と龍成が帰ってくる前にと思い、急いでお風呂に向かった。
ちょうどその頃帰宅した遼成と龍成。光希がひとりで風呂に入っていると知るや否や浴室にすっ飛んでいった。
「遼、龍……っ」
名前を呼ぼうとした開いた唇に、競うようにふたりの唇が押し付けられた。
「んぅ……。……は…っ、……んくっ」
龍成の肉厚な舌で上顎の感じる場所を刺激され、遼成の柔らかな舌で歯列の奥を探られ、濃密な口付けに頭がクラクラしてくる。
「これ以上は駄目」
眠りの浅い奏音がいつ起きてくるか分からないのだ。
風呂場でイチャイチャしている場合ではない。
「目を覚ましたらコウジが呼びにくる」
「玲士も控えているから大丈夫だ」
龍成に、知らぬ間にたち上がっていた性器に指を絡められ、やわやわと弄ばれて、上気した肌がさらに朱色に染まった。
「遼、待って」
しなやかな腰のラインに沿って、遼成の両手が白い肌を撫で下ろしていく。お尻を包んだかと思うと、遼成は丸いその狭間に指を伸ばしてきて、敏感な蕾を引っ掻いた。
「あぅ……っ、んっ」
遼成と龍成が指を動かすたび、びくっ、びくっ、と震えながら光希は身悶えた。
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