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りゅうぱぱもいくよ~奏音には勝てません~

「奏音坊っちゃんお待ちください‼」 「龍兄貴と姐さんは取り込み中でして」 「取り込み中って?何を取り込んでるの?」 「だ、だから、そ、それは」 若い衆の慌てた声が聞こえてきて、がらっと襖が勢いよく開いた。 「奏音もう帰ってきたのか。随分と早かったじゃねぇか」 龍成は慌てて光希の体に布団を掛けた。 「りゅうパパも行くよ」 「俺?」 「うん。だって、りゅうパパはかなたのパパでしょう?かなたにはパパがふたりいるんだよ。一しょがいい」 天使のような笑顔の奏音に龍成はやれやれとため息をついた。 「奏音には勝てないな」 ちらっと布団に目をやった。 下からすっと手を入れると柔らかな肌をむにゅっと掴んだ。 あっ……ン…微かに光希が喘いだ。 あっちもこっちもびんびんじゃねぇか。内心そうおもいながらも、楽しみはあとにとっておいた方がその分何倍も楽しめるっていうし。 「よし、奏音行くか」 「うん」 仲良く手を繋ぎルンルン気分で出掛けていった。 一方、真っ裸で放置された光希は……。 すっかり固くなってしまった自分自身に、やれやれとため息をつきながら、どう処理しようかと悩んだ。

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