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りゅうぱぱもいくよ~奏音には勝てません~
「そんなに見ないで欲しいな。恥ずかしくなるだろう?」
上総がくすっと笑った。
「おじちゃん、一太くんパパに顔が似てるから」
「そりゃあ親子だからな。似てて当たり前だ」
「えっ、そうなの?」
「あぁ、そうだ」
「そんなに驚くことでもあるまい。面白い子だな。それはそうと、未知は元気か?一太やハルちゃんは?たいくにここちゃんは?ひまちゃんは?」
「みんな元気だよ。おじちゃん変なの。一太くんパパのこと心配しないの?」
「アイツは不死身だ。心配するだけ骨折り損のくたびれもうけだ。可愛いげのない息子より、未知やこどもたちの方が儂は大事だ。もちろんでっかい子どもたちもな。目に入れても痛くないくらい可愛いんだ。いいか未知はな」
また先々代の嫁自慢がはじまった。
これはまた長くなるぞ。
若い衆が吐息をついた。
「ゆうくんもみっちゃんすき。ゆうくんにやさしくてくれるから」
「かなたも未知さん好きだよ。だってがみがみおこんないもん。ゆうくん、あそぼ」
「うん。おにいちゃん。こっちだよ」
優真は奏音の手を掴むと、ぐいぐいと奥の部屋に引っ張っていった。
「光希ラブのお前たちがまさか父親になるとはな……天地がひっくり返るくらいたまげたぞ。人の命を預かるんだ。ちゃんと最後まで愛してやれ」
上総なりの励ましに遼成と龍成の表情が自然と引き締まった。
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