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リモート姐さん会
裕貴がパソコンを開いた状態で居間に運んできた。
「もぅ、遅い~~待ちくたびれちゃったわよ」
「千里飲みすぎだ。未知も七海も俺より焼きもちやきの亭主がいるんだ。大変だったんだからな」
ぶつぶつ文句を言いながら、テーブルの上にパソコンを置いた。
「あら~~たいくんとここちゃん、大きくなったわね。ふたりともママそっくりね」
千里の隣に光希と心が急いで座り、画面を覗き込んだ。
ーちょっと覚さんー
たいくんのワードにめっぽう弱い鷲崎が割り込んできた。
ーたいくんか?おじちゃんだぞ。元気か?ー
ージー、ジー ー
ージィジィって呼んでくれるのか。嬉しいよー
強面の顔が緩みっぱなしになった。
ーもういいでしょう。リモート姐さん会なのー
鷲崎の大きな体の橫から七海の顔がひょこと現れた。
ーごめんなさい。ふたりが画面から離れなくてー
未知の声はするものの、可愛らしいお手手がよっつ。キャキャとはしゃぎながらペタペタと楽しそうに触っていた。
「声だけでも大丈夫だよ」
ー千里さん、ありがとうございますー
こうして女子会ならぬ、姐さん会がはじまった。当然ながら男性陣は居間から締め出され、子どもたちにご飯を食べさせたり、歯を磨いたり、寝かし付けたりと世話に追われることになった。
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