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甘いひととき
莉子に気づかれないようにくしゃくしゃになって放置されてあった光希と龍成の服と下着を素早く回収するとタオルでくるくると巻いた。
「電気を消すぞ」
リモコンを操作しながら遼成はすっと立ち上がると真顔で押入の障子を少しだけ開けた。
真っ裸のふたりと目が合った。
ふたりは狭い押入れのなか、身動きも取れず抱き合い固まっていた。
遼成は龍成にシャツと下着を投げた。
「部屋を暗くする。さっさとそれに着替えて莉子を寝かしつけろ」
ドスのきいた低い声に龍成は震え上がった。ただでさえ怖い兄貴がマジで怒ってる。龍成は大人しく従うしかなかった。
龍成と入れ違いに押入れに入った遼成。すぐに戸を閉め、前立てを緩めると熱く火照った光希の体に自身のモノを突き立てた。
「あっ………ん」
さっきまでビックサイズの龍成のを嬉々として受け入れていたそこは遼成のモノも嬉しそうに飲み込みんだ。
「だめ、遼。激しくしちゃ……」
光希は目に涙を浮かべ首を振ったが、そう簡単に遼成が許す訳などなく。
最初から激しく責め立てられ、光希は遼成の肩に爪を立ててしがみつき、莉子に声を聞かれないようにもう片方の手で口を覆った。
「じしん?」
「そうかもな」
押入れからギシギシと物音が聞こえてくるのを莉子は不思議そうに首を傾げて聞いていた。半分頭が寝ているせいか遼成と龍成が入れ替わっていることに気付いていないようだった。
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