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ママといっしょ

「莉子、遥琉おじちゃんとお姉ちゃんとお兄ちゃんたちの言うことを聞いてお利口さんにして待っててね。莉子がお昼寝するころには戻ってくるから」 「うん」 しすぐと遥香と心望と陽葵。お姉ちゃんたちに代わり番こ抱っこしてもらい、可愛がってもらいご機嫌の莉子。 さくらは一太と太惺に手伝ってもらい、一緒に洗濯物を干したり、家の回りを散歩したりと、朝からドキドキの連続で、やぁ~~もぅ、心臓待たないかも。顔を真っ赤にしキュンキュンしていた。 一方の奏音はというと、 「ママ遅い。待ちくたびれたよ」 車の後部座席のドアを開け、光希が乗り込んでくると嬉しそうに膝の上にごろんと横になった。危ないから留守番をしててと頼んでも奏音が聞く耳など持つはずもない。ふたりきりになれる絶好のチャンスを口を咥えてただ見てるわけなどない。 昨夜も光希の服にしがみついて寝ていた莉子を強制的に引き離し、しずくとさくらの間に移動させると、光希を起こさないように静かに隣に横になった。 「あれ?奏音?」 夜中に目が覚めた光希。 「ちょっとなんて格好してるの」 驚くも無理がない。奏音は上半身裸だった。逞しい腕にすっぽりと抱き締められ、光希は身動きすら出来なかったのだ。

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