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私の親はあなたじゃない。りんりんママとフーパパだよ
駅ナカのショッピングモールの前でナオと待ち合わせをした。
「ごめんね忙しいのに」
「ううん、大丈夫。子供たちは彼が送っていってくれたから」
ママ想いの小さな騎士《ナイト》だった晴は十六歳に、人見知りで引っ込み思案でナオの背中に隠れてばかりいた甘えん坊の未来は十三歳になった。
晴は高校サッカーの全国大会に毎年のように出場している私立のS高に入学し、サッカー部に所属している。
未来もサッカーのクラブチームに所属し、ふたりとも夢に向かって頑張っている。
「もしかしてその子が莉子ちゃん?」
「うん。莉子、おいで」
光希が手招きすると、にこにこしながら駆け寄ってきた。
「りっちゃん。にしゃい」
得意気にVサインを見せた。
「ナオです。莉子ちゃん宜しくね」
その場にしゃがみこみ、莉子と同じ目の高さで優しく微笑みながら話し掛けた。
「しずくちゃんもさくらちゃんも見ないうちに大きくなったね。もう少しで身長が抜かされそう」
ナオが目を眇めふたりを見つめた。
「新幹線の出発まであと一時間はある。ショッピングでも楽しんできたらどうだ?」
龍成は光希に万札をぽんと渡すと、弾よけの男たちを残し、奏音の腕を掴みどこかへ行ってしまった。
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