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私の母親はあなたじゃない。りんりんママとフーパパだよ
「あれ~~東京に向かったんじゃあ」
たまたま友だちと買い物に来ていた遥香とばったり出会った。
「ナオさんも光希さんとなかなか会えないからね。龍おじさんもなかなかやるじゃん。見直した」
三連休の最終日。店内はかなり混雑していた。遥香としずくは周囲に目を配りながら、さくらの歩調に合わせゆっくりと歩いた。
「パパから新しい服を買ってもいいよって言われたんだけど、自分で見ることが出来ないから、別になんでもいいやって。サイズさえ合えば適当に買おうかなって思っていたんだ」
「さくらはズボンよりワンピースのほうが絶対に似合うよ。私が選んであげる。しずくのもね」
「ありがとう」
ふたりの声が見事にハモった。
「市原さん、東さんにお願いがあります。さくらが恥ずかしがるので終わるまで出口の前で待ってもらえますか?」
弾よけのふたりは自己紹介をしていないのにも関わらず、遥香が自分たちの名前をちゃんと覚えていてくれたことに驚いた。
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