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未知さんはみんなの未知さんだよ

ーちょっと遥琉と優。二人占めはダメでしょう。未知はみんなの未知なのよー ーそうだよー 千里と心からもブーイングされ遥琉と優は渋々ながらも未知から離れた。 ー未知、お帰りー 「千里さん、心さんただいま。ご心配をお掛けしてすみません」 ー元気そうで良かったわ。少しはゆっくり出来た?体調はどう?ー 「遥琉さんと優さんと橘さんに子どもたちと家のこと任せっきりで、なんだか申し訳なくて……まだ立ちくらみがしたり、体がふらふらするけど大丈夫です」 陽葵と心望が心配そうな顔で未知にぎゅっと抱き付いた。 「ふたりともごめんね。ママ迷惑を掛けてばかりだね」 「そんなことないよ」 「おうちのお手伝いはみんなで分担すればいいだけだもの」 「この前は陽葵と一緒にハンバーグを作ったんだよ。今度ママに作ってあげるね」 「ありがとう心望、陽葵」 未知は優しく微笑むと愛しいわが子たちの頭をそっと撫でた。 「フーパパ、焼きもちを妬かないの。光希さんになんで焼きもちを妬くかな?」 壁に寄り掛かり不機嫌そうな表情を浮かべるフーに気付いた奈梛が声を掛けた。 「家族水入らずの邪魔をしてごめんね」 光希が一旦病室を出ようと提案し、それをみんな快く受け入れた。廊下に出ると大勢の舎弟たちが控えていた。まゆこは依然逃走中だ。ぴりぴりとした張り詰めた空気が辺り一帯に漂っていた。 するとそこへ……。

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