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決着

「未知は?」 「眠ってる」 「そうか」 三階の病棟だけではなく、一階の待合室でも警察とひかりのみこの信者たちが衝突し、大騒ぎになっていた。 優と弓削は一階に下りることを断念し、そのまま二階にある産科婦人科病棟に移動した。騒ぎが落ち着くまで休憩スペースて待たせてもらうことにした。 奈梛が心配で夜もほとんど眠ることが出来なかった未知。無事を確認し張り詰めていた緊張の糸がぷちっと切れたのだろう。未知は斎木が運んできたストレッチャーに横になるなりストンと眠ってしまった。 子どもたちはママを起こさないようにテレビを見たり、スマホで動画を見たり、ゲームをしたりして静かに待っていた。 奈梛も遥琉と鳥飼とフーに守られみんなと無事に合流し、ようやくひと息つくことが出来た。 光希は未知の手を握りぴたりと寄り添っていた。さっき橘からメールが送信されてきた。【莉子ちゃんのことは心配しないで下さい。柚原さんと仲良く遊んでいます。光希さん、未知さんとこどもたちのことをお願いします】 初対面にも関わらず莉子はあっという間にままたんとぱぱたんに懐いた。ふたりに任せておけば安心だ。

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