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決着

誰に頼まれた訳でもないのに、一太と遥香は弓削に付き添ってもらい、自販機から飲み物を買ってきた。弟や妹はもちろん舎弟たち一人一人に「ご苦労様です。休めるときに休んで下さい」と労いの言葉を掛けながら配って歩いた。 「どうぞ光希さん」 「ありがとう一太」 「お茶しか残らなくてすみません」 「俺はなんでもいいよ」 「代わります。休んで下さい」 「その言葉だけありがたくもらうね。俺は大丈夫だから一太のほうこそ休んで」 「あの、光希さん」 「ん?どうした?」 「ずっと光希さんに聞きたいことがあって」 「え?何?改まって」 「奏音たちがいるのに、母さんが心配だからって福島に留まってくれたでしょう。母さんのことなんでそこまで大切にしてくれるのかなって……やっぱりいいです。変なことを聞いてすみませんでした」 一太が慌てて謝った。 「理由はないよ。俺も橘も千里も未知が大好きだから。はじめて二人を見たとき、俺も橘も千里も、未知と一太に一目惚れしたんだ。そのとき三人で決めたんだ。橘は遥琉のムチャ振りから未知を守る。千里は笹原と一緒に敵対組織から未知を守る。俺は未知専属の保健室の先生として未知の心の支えになるってね」 「光希さんって姐さんになる前は保健室の先生だったんですか?」 「そうだよ。あれ?言ってなかった?」 「はい、今はじめて知りました」 一太は目を丸くして光希の顔を凝視した。

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