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第24話※

「あぁっ、ン……っ、はあ」  意識が股間に集中する。あの各務課長が自分のものを。それだけで悠希の昂ぶりは破裂しそうになった。 「足、開け」  各務の声は至極冷静だ。まるで、この書類のコピーを十部用意しろ、といつも言われているのと同じ調子。二人で確かにここにいるのに部屋には悠希の喘ぎしか響かない。  のろのろと命じられたように両足を開くと、膝を抱えろ、と追加で言われる。熱に浮かされた頭は拒否することもなく、その言葉に従った。 「上司の言うことを素直に聞くなんて、良い部下だな」  すう、と少し冷静を取り戻す。声のした方へ潤んだ視線を向けると、開いた両足の間に体を割り込ませた各務が悠希を見下ろしていた。  その表情はまるで獲物を追い詰めたような……。  各務の端正な顔が満足そうに嘲笑している。それが分かった途端、悠希の体は一気に熱を帯びて肌にはうっすらと汗が浮かんできた。 「でも、少しは自分の意見も主張しないと、評価としては及第点だぞ」  各務が笑いながら悠希に視線を向けたまま、悠希が抱えている左足を手にした。そしてその足を自分の右肩に担ぐと、 「綺麗な足をしている。程好く肉がついていて俺の好みだ」  俺の好み――。  その言葉に悠希の心臓がひとつ鼓動した。各務が悠希のふくらはぎをツウッ、と舐める。ひくんと震えた悠希が、薄い腹を上下させて息を吐き出すさまを見た各務は、 「藤岡、俺にどうしてもらいたいのか、ちゃんと言わないとだめだ」  急に真面目に切り出されて悠希は、えっ、と聞き返してしまった。 「元々はそれぞれ別の相手を探していたんだ。俺が上司だからって遠慮していると、好き勝手にやられてそのままになるぞ」 (それは俺の願いを聞いてくれるってこと?)  今の状況でも遠慮をしているわけではない。各務の優しいけれど、少し強引な愛撫はとても心地良いのだ。 「どうした? 何もないのなら……」 「あ、あの……」  見下ろす各務に慌てて、 「課長……、あの……、終わったら、抱き締めて欲しい、です。強く……」  戸惑いながら言った悠希の顔を各務は足の間から見ている。そして、ふっと笑みを漏らすと、 「終わったらでいいのか?」 「……はい」 「謙虚だな」  各務が音がするほど悠希の内ももにキスをする。そして、先ほどから期待と不安で震えている、悠希の硬い花茎を優しく握り込んだ。軽く手を上下に動かされると、花茎の先から悠希の蜜がぷつりと滲みでた。

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