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第25話※

「はぁ……ぁ、あ……」  溢れそうな蜜を各務が吸い取る。与えられる刺激が手から口へと換わって、空いたその手は悠希の柔らかな双丘を撫で、そしてその奥へと進む。やがて各務の指先が、悠希の繊細で秘めた後蕾に触れた。 「思ったよりも軟らかいな。もしかして、さっきの風呂の間に自分で準備したのか?」  襞の数を確かめるように各務は後蕾の周りを撫でる。それがくすぐったくて、もどかしくて悠希は小さく頷ぎながら体を捩った。 「こんなに素直で可愛いのに。おまえを捨てた奴らは、おまえの何を見ていたんだろうな」  各務の台詞は悠希の耳からダイレクトに胸の奥へと染みていく。それに温かく触ってくれる手のひらと唇の感触。今までの相手とは全く違う優しさに、悠希は息を詰まらせた。   這わされていた指が離れると直ぐに冷たい液体が悠希の双丘を濡らす。とろみのある液体を纏った指が窪みの周りを解すように触ったあと、ゆっくりと悠希の体内へと入ってきた。 (課長の指が……。俺の中に……)  それは節のある長いしっかりとした指。  書類を差し出されたとき、ホワイトボードを示すとき、煙草を挟んで燻らすとき――。  いつも各務の男らしい手を指を見る度に思っていた。  ――あの手で、指で触れられたい……。  それは今、現実になっている。 「狭いな。俺の指をきゅうきゅう喰い絞めてくるよ」  小さな呼吸で忙しなく動く悠希の下腹を見ながら、各務は奥へと指を押し込んだ。 「うっ、うん……、あぁ」  久しぶりに体内に入ってくる異物感に声が出てしまう。それでも悠希の体は、それを追い出すことなく受け入れている。各務の指が二本に増やされるとまた圧迫感が増した。  探るように内壁をこすられ、その動きに合わせて悠希の芯も上下に擦られる。悠希の蜜が零れそうになる度に、各務の柔らかな唇が音をたてて硬い花茎を啜った。 「アッ、ぁぁっ、ふぁ……」  快感の波が悠希の体を覆う。股間から発する熱は全身を駆け巡り、悠希の指の先にまで達して溶けそうになる。悠希が声をあげる度に、各務は執拗にその部分を攻めたてた。  それはまるで悠希の体の反応を確かめるように――。  やがて、各務の指は悠希の快感の源を探り当てた。 「あああっ! うっ、あぁっ!」  びくんっ、と悠希の背中が仰け反った。狭い内壁でくっと曲げられた指先に、とうとうそこを押されてしまったのだ。

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