27 / 131

第27話※

 とくん。  悠希の胸の奥が焼かれそうな体の熱とは別に暖かく脈打つ。少し力が抜けたのだろう。それを見逃すことなく各務がぐぐっ、と悠希の中へと侵入した。 「はあっ! ぁぁ……」 「全部挿入ったぞ……。さすがに一年も使ってないときついな」  酸欠の金魚のようにぱくぱくと呼吸を繰り返す。各務はその悠希の下腹に手を延ばすと、さっき吐き出した悠希の白濁をすべらかな肌へと塗り込めた。 「この中に俺がいる。分かるか?」  そんなの聞かれなくたって分かる――。  各務の確かな存在は悠希の中を侵食し、それどころか溢れ出そうだ。穿たれた窄まりの入り口はきちきちと悲鳴をあげている。それでも各務がゆっくりと動くと、悠希の体は貪欲に各務の幹の太さに馴染んでいった。 「ぁ、ァァッ、んッ、……あぁっ」  悠希の足を肩に担いで各務が動き始める。引かれては打ちつけられ、その度に各務の熱い塊が蕾の奥へと深く入り込んでくる。ひりひりと焼けるような快感に、悠希は強く枕を握り締めて、 「はっ……、か、がみ課長……」  肩から悠希の足を降ろして各務がゆっくりと上体を折り曲げた。そして小さく唇を重ねたあと、悠希の瞳を覗き込んで、 「いいよ。その『課長』って呼びかた。深夜の残業中のオフィスで二人きりになった部下にいけないことをしているみたいでさ」 (実際に部下なんだけれど……) 「なんだ? おまえ、笑っているのか?」  各務の例え話が面白くて笑みが溢れていたらしい。悠希は急に恥ずかしくなって顔を反らすと、その首筋に各務が唇を這わせた。 「可愛いな。おまえにこんな一面があったなんて。それにおまえの体はとても綺麗だ」 (綺麗だ、なんて)  今まで付き合っていた相手からそんな言葉をもらったことはない。それに自分よりも各務の体のほうがとても綺麗だ。背はそれなりにあるのに薄い筋肉しか纏っていない色白の自分の体は、各務に比べて貧相にしか見えない――。  意識を逸らしていた悠希の蕾の奥の屹立がまた動き出す。うあっ、と喘いで無理矢理に意識を戻された。 「アッ! くっ、ああっ」  各務が強く悠希を穿つ。ギシギシとベッドの軋む音が悠希の喘ぎと合わさって、急に部屋の温度が上がった。 「はっ、凄く良いよ、おまえのなか……」  なぜか焦ったような各務の声色に、悠希の嬌声も大きくなっていく。各務が悠希の細い腰を持ち上げた。上から叩きつけられる抽挿と初めての角度で擦られる内壁が、止めどない快感を悠希にもたらした。 「あっあっ、いやっ! はっ……またっ」

ともだちにシェアしよう!