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22-12
「怖いか…?」
上半身を起こし藤咲の様子を伺う、身体では受け入れたいと思っているのに
僅かに残る心の拒絶と葛藤しているのだろうか…彼の指に力が込められる。
「僕が幼い頃にあんたにレッスンの時、一緒に居てほしいって頼んだ日·····あんたの兄に服の裾捲られて体中触られた·····その時の恐怖心が消えなくて·····少し怖い。だけど止めたくないっ·······」
兄の威圧に屈して、大切な存在であった藤咲を見捨てた。
今思い返しても痛烈で己の弱さに悔恨とする。
もしあのとき、勇気を振り絞って兄に立ち向かえていたら…。
大樹はたまらなくなる思いに、そんな藤咲の体を壊れ物を扱うように優しく抱き締めた。
「怖い思いさせて悪かった…それは俺の一生の過ちだ。だから俺が一生かけてお前を愛させてほしい。藤咲が笑っていられればそれでいいんだ。本気で嫌だったら殴って抵抗したって構わないから、俺は藤咲の全てを受け止めるよ」
もう逃げたり、突き放したりなんかしない·····。
だからと言って、償うために傍にいる訳でもない·····。
藤咲が「そんなのずるいだろ·····」と掴んでいた腕が緩むと、大樹は頭を掻き抱いて細い髪に唇を寄せた。
あやすように髪を梳き撫でながら、再びシャツの中へと手を伸ばし、潜り込ませる。ちゃんと食事を取っているのかと疑いたくなるような、触れているだけでも彼の体の細さを感じられる。
何度も藤咲の体に自分の手の感触を覚えるようにゆっくり撫で滑らせては、
お腹から脇腹、薄い胸板に到達したところで、指先が突起部分に引っ掛かり、そこを指の腹でつついた。
「…っひ」
撫でては人差し指と親指で摘まんで、捏ねると心做しか厚みが増し、最初は強張っていた藤咲の体も大樹に抱き締められることによって安心したのか力が抜けては、艶めいた吐息に変わる。
「いやっ」と漏らしながらも大樹の背中をギュっと握ってくる藤咲が可愛くてもっと藤咲の反応が欲しくて、大樹はシャツを首元まで捲り、大樹が弄ったことによりぷくりと膨らんだ突起に唇を寄せて立ち上がった側面を舌でなぞった。
舌で撫でては、唇で吸い付くと藤咲の胸が甘い息を零しながら大きく揺れる。
普段触れられることがないであろう場所を弄られ、敏感に反応する彼の体に夢中で突起を指と舌で愛撫していると、藤咲がズボンの両腿を擦り合わせていた。
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