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薄くて白い肌に、藤咲自身の精液が散らばる。息遣いを荒くしながらも身体を火照てらせた藤咲が色っぽい。 大樹は繋いだ手を離し、彼を見下ろしては、腹部に顔を近づけ、痕跡を舌を出してひと舐めすると、濃度の高い少し苦味のある味がした。 大樹自身、同性を相手にするのは初めてで、もちろん自分のモノは疎か、人のモノを触ることもこうして放たれた精液を舐めることもなかった。決して美味しいとは言えないが、これが藤咲の味と思うと好奇心から舐めずには居られなかった。 と同時に前方から両肩を力強く押されて体が仰け反る。 「あんたどうしてくれんだよっ····身体ベタベタで·····気持ち悪いっ·····」 掌で両手を覆い、涙を拭っている藤咲の姿を見て、我に返った。 強引にしすぎただろうか·····。 初めて触れる藤咲の身体に夢中で、彼を労わってやれなかったことに後悔する。大樹自身は藤咲の姿に見とれていたが、本人は不愉快に思うのも当然だった。 「ごめん、こんなに早いとは思わなくて……」 「ぐっ·····ひっ·····ひっく·····ふざけんなっ。だからって······舐めるとかっ·····ないだろっ」 慰めのつもりで放った言葉が藤咲の気に触れてしまったのか、顔を真っ赤して子供のように泣きながら傍らにあったタオルケットを掴んで投げつけてきた。 「ほんと、すまなかった」 大樹はそれを両手でキャッチしてはベッドから降りて化粧台にあったボックスティッシュごと持ってくると、再びベッドに乗り出し、一枚引き抜いて藤咲のお腹を拭う。 「いいっ!!自分でやる·····」 大樹が拭いきる前にティッシュを奪われると藤咲は自身で汚れた身体を拭いていた。 身体を拭き終え、下着から飛び出したままの既に萎んだのモノを拭おうとしていた所で視線が合うと咄嗟に背中を向けられてしまう。 藤咲の背中を眺めながら自分がとんでもない過ちを犯してしまったような罪悪感を感じていると藤咲が下着とスラックスを履き直して、両膝を曲げてこちらに向き直ってきた。 「あんた、いつ帰んの」 二人の間に流れる得もいえぬ気まずさを感じる。 藤咲も同じなのか俯きがちにそう問いかけてきた。 「明日の昼に帰るよ」 「じゃあ…僕も一緒に帰るから·····あんたといたい····」 あんなに憤りを露にしていたはずなのに、膝を両腕で抱えて、耳朶を赤くしながら呟いてくる。激しい後悔の念から救いの手が差し伸べられたかのように 藤咲の一言で大樹の心が報われた気がした。

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