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Step 2 破
「なんなんかな、この変 な心は」
実は言うと、ギターバンドに憧 れていた。ホント、わずかな興味本位で調べて、エアーだが誰にも見られていないことを安全確認して、悟 られないように個室で真似 ていた。今思い返せば、恥ずかしい話だと思う。
「大胆不敵なのですね」
ワイはその声を聞き、不思議に感じた。辺りを見渡しても、声の主が見当たらないのである。
恐 らく、童貞からくる病 だろう。お通しで頂いた金平糖を口に含めば気が済むだろう。
案 の定 、その声は聞こえなくなった。
その時、ワイはそっと胸を撫 で下ろした。
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