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Step 3 急
あくる日、ワイはあの声をもう一度、聴きたくなる衝動 に駆られるようになった。
もうお酒に費 やしてしまい、先月同様、金欠になった。ならば仕方がない。ワイはある一手をくりだす。
「見てごらん、この滴 は将来、宝石になると思う」
「失礼ですが、お名前を伺 ってもよろしいですか」
二人組のプロダクションのマネージャである。以前ライターの仕事で連絡を取っていたため、最近転職したというお知らせを受け
て、ダメもとで依頼 交渉 の真 っ只中
「あの子らと共にバンドを組み、大金持ちにさせたるさかい、ワイに任せとき」
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