126 / 326

善は急げ 5話

「あっ…くっ……っ」 挿れられた仁は俺にしがみついてくる。 「はるっ、動けよ、気持ちよくしろっ」 「はい仁様」 コスコスコスコスッ と腰を動かす。 ウエスト細くなりそうだよなっ。 「はっあっ……んっ、んっ」 仁も腰を振る。 良く出来た子だよ。 「はるぅ、もっとぉ」 おやっ? 語尾に小さい「ぅ」やら「ぉ」が付いてるぞ? 「ビリビリしてぇ」 おやおや、いつの間に? 「ビリビリされたい?」 仁の頭を撫でる。 「んっ、してぇ」 はい。きたーっ! エロカワ仁にスイッチ切り替え。 「じゃあ、おにいたんがビリビリしちゃるけんね。仁くんは足広げてみようか?」 「んっ」 仁は手で両足を持ち広げる。 「良く出来ました。良い子にはご褒美だな」 ドーンッ! ドーンッとなっ! 「あっ、はるっ、ビリビリくるぅ」 奥まで突いたから仁は身体を震わせ喘ぐ。 「ビリビリ来たか、気持ちいい?」 「きもちいい」 ウットリした顔。 ほーんと、仁、 可愛いぃぃぃーっ! こんだけ可愛いならソウもやりたくなるわなっ。 ソウめ! 「仁、ビリビリもっとしてやるから後ろ向いてお尻上げろ」 「んっ」 仁は俺の言う事に素直に従う。 ソウ………… あいつ、油断ならなかったなっ。 今まで趣味かぶらなかったから気にしてなかったけど、 ソウは社長だし、 俺の次にイケメンだし、優しいし、 頭いいし、 ぶっちゃけ勝てねえ存在。 仁を好きになりやがったな。 仁は渡さないけどな。 そして、俺は仁の腰を持ち後ろからガンガン突いた。 「あんっ、ビリビリくるぅー」 可愛く鳴く仁。 絶対に、 渡さない! 仁は俺のだから。 ◆◆◆◆ あらかたの説明を仁にした。もちろんソウにした行為は伏せておく。 意識されちゃたまったもんじゃない! 酔った仁がソウの携帯から俺に迎えに来いと言ったと嘘を付け加えた。 で、目の前の仁は耳まで真っ赤にして俯いている。 まあ、俺様仁が俺に言った言葉とか? 本人にしたらこっぱずかしいよな。 「すすす、すみません、いつも、いつも」 仁は土下座ばりに謝る。 「何で謝る?俺は嬉しかったぞ?」 「だ、だって、その……3Pとか、あと勝手に出て行って心配させたし、しかも迎えにまで………本当にすみません」 申し訳なさそうな仁の頭をくしゃくしゃと撫でると、 「仁が無事ならいいんだよ。俺も悪かったな。調子に乗ってケイ達の前でチュウしたし」 「ああっ、チュウ!そだ、真世はちゃんと帰った?」 「無事に家に着いてるから心配すんな。で、ガトーショコラ預かってる。もちろん薬は真世のジョークだ」 「あ、そうなの?」 ホッとした顔で微笑む。 その顔がまた可愛い。 くそっ、 抱っこしてやる! 「仁、おいで抱っこしたい」 「えっ?えっ?」 恥ずかしそうに戸惑う仁が憎たらしいくらいに可愛い! 「迎えに来させた罰」 そう言うと、 「いや、でも、ケイが起きたら」 チラチラと眠っているケイを気にしている。 「俺の抱っこ嫌なん?」 なんて聞いてみると、仁はブンブンと頭を振って、 「嫌なわけないです」 なんて可愛い事を言う。 「じゃあ、おいで」 「…………………はいっ」 消えるような声と耳まで真っ赤な仁。 セックスまでしちゃってるのに、 なんなんだよ、その恥じらいつーか、 少女漫画の純情主人公が初カレと手とか繋いだり、チュウしたりするような恥ずかしそうな表情なんてしやがって、 けしからんっっ! 思いっきり抱きしめてチュウまでしちゃる! 仁は、しつれいしますっ………なんて小さい声で言いながら俺の膝にちょこんと座る。

ともだちにシェアしよう!